今日は、呼吸について書いてみます。
「リラックスのために深呼吸しましょう・・・」等と聞いたこと、ありますよね。
でも、実はちょっと「深呼吸をしづらい」と感じたことがありませんか?
なんだか息が入ってこない感じや、深呼吸をしようと思うと苦しい感じ、深呼吸をするために少し頑張る必要がある!?
というようなこと・・・ないでしょうか?
これ、実はよくクライアントさんにお見掛けする状態です。
もともと呼吸が浅くなっていたり、呼吸がしづらい感じになっていることが多いので、さらに深呼吸をするのは大変だったりします。
私も、自分がとっても焦っている時に、深呼吸をしようと思ったらできなかったことがありました。
では、どうすればもっと楽に呼吸できるようになるの?というコツを今日はご紹介したいと思います。
これを意識しているうちに「呼吸がしやすくなった」「深呼吸ができるようになった」「呼吸ができて胸が広がったような楽な感じ」
クライエントさんから度々そんな声を聞くようになりました。
私も以前はクライエントさんに「では、深呼吸してください」とセラピーの途中などでもよく深呼吸を促していました。
もちろんスムーズにできて少し緩む・・・というサポートになることもあるのですが、
「呼吸自体がしずらい」「息がたくさん入って行かない感じ」といようなことをおっしゃるクライアントさんも多かったんですよ。
そこで、どうするといいかな?と思い、色々と勉強をしました。そして、呼吸へのアプローチを少しずつ変えていったんです。
そうしたらクライアントさんから良いフィードバックがあるようになりました。
呼吸って、自律神経の働きで、自分の意志と関係なくコントロールしているところです。だから、意識していなくても勝手に呼吸は起きていますよね。
一方で、自分の意志で、長く吸ったり、ゆっくりしてみたり、早くしてみたり・・・コントロールをすることができるところでもあります。
そうやって呼吸を変えることで、自律神経系にも影響があるのです。ある意味とても効果的でもあり、ダイレクトなものです。
だから「リラックスするためには深呼吸をしましょう!」などとよく言われるわけです。
様々な呼吸法があったり、ワークやセラピーなどでも「呼吸」を取り入れているものは多いでしょう。
ところが、です。
トラウマがあったり、傷ついた体験などがあったりすると・・・・、
その時の緊張は実はまだ身体に残っていて、どこか身体をこわばらせたり力が入っているような状態です。当然、呼吸も浅くなっています。
「またいつ、怖いことがあるかもしれない・・・・」と無意識的にでも感じていて、そんな風にして身体を守っている防衛的な反応です。
そのような状態ですから、呼吸がしずらいのは当然ですよね。
そこに、更に、深呼吸が良いらしいと・・・・一生懸命に深呼吸するとどうなるでしょうか???
深い呼吸は確かに緩みをもたらします。
でも、長い間、緊張し、こわばっていた状態のものが急に緩みだすと・・・・
押さえこんでいた怖い気持ちや感覚がフラッシュバックのようにでてきてしまうことがあるんです。
そして、これは、深呼吸だけではなく、ある人にとっては早い呼吸を意図的にした場合でも同様のことが起きることもあります。
呼吸そのものが刺激になるんです。
ですので、
トラウマがある方やフラッシュバックが起きている方、なんとなく呼吸がしずらいな…といつも感じているような方には、
いきなり深呼吸を何度もすることや、あるいは呼吸のパターンを急に変えることはお勧めではありません。
少しずつが良いでしょう。
ある程度、心身の健康度が高い方、日頃から呼吸法を取り入れているような方はそんなに気にしなくていいと思います^^
ここで・・・・ちょっと想像してみてください・・・・。
普段まったく運動していない人が、急に激しめの筋トレをしだしたら、どうでしょうか・・・??
まずいですよね。笑
筋肉痛はもちろん、身体のあちこちを痛めたり、場合によっては故障や怪我になってしまいますよね。
それと同じなんです。
今の状態から急激に変えるのは、呼吸だって同じく、まずいのです。
運動するときも、自分の体力や体調にあわせて、少しずつ始めて回数や負荷などを増やしていくように、
呼吸もちょっとずつがいいのです。
では、実際に、どんなふうにするとよいかというと・・・・
1、まずは自分の呼吸に気づくこと
今、どんな呼吸をしているか?これに気づくことです。私たちは自分の呼吸に意識を向けるということを、普段、あまりしません。
だから、まず、意識を向けてみるんです。どんな呼吸してるかな?って。
そしてその呼吸にただ気づいているだけでOKです。気づくと自分に負担のない程度に、自然に呼吸を整えることもあります。
日常の中で度々、呼吸に意識をむけてみる・・・・これだけです。
わたしも先日、時間に追われながらマッハ(死語ですか)で、夕食を作っていた時、ふと自分の呼吸に意識をむけてみたらほぼ止まっていました 笑
おそロシアです(古いですか)
本当にびっくりしました、「こんなに息止めていたんだ・・・」って。
でも気づいたあとは、「ふぅ~~」って自然に息を吐くことができました。
2、次のステップは、ほ~~~んの少しだけ呼吸を変えてみる
自分の呼吸に気づいたら、ほ~~んの少しだけ「ゆっくり吸ったり」「ゆっくりはいたり」してみるということです。ポイントは
本当に本当に少しだけ変える、ということ。これを数回してみる。
3、2の段階に慣れて来たら・・・・
2の段階が自然にできるようになってきたら、「ふぅ~~」って息を吐いてみてください。吐く方に意識を向けます。
数回してみてもいいでしょう。
1だけでもいいですし、1~2、1~3をする、などは、無理をせずにご自分の感じを大切にしてください。
これを日頃から取り組んでいたAさんは、
「どんな時に呼吸が浅くなったりするかわかった。思っていたより呼吸が苦しかったんだなということにも気がつくようになって、前より少し楽に呼吸ができるようになったり、ふ~~と息を吐けるようになった。胸や肩が軽くなった感じがする!」と教えてくれました。
こんなふうに、
急に呼吸を変えたり、深呼吸しないということが大切なのです。少~~しずつがいいのです。
そんな小さな変化を、急がず積み重ね行くことで、呼吸はより自然な、楽なものに変わっていきます。
さて・・・・・
あなたは、今、どんな呼吸をしていますか??
深さはどうですか?
早さはどうでしょう?
空気が入ってくる感じはどうですか?
胸の動きはどうでしょうか?
まずは、そんな風に自分の呼吸に気づくこと、ぜひそこから始めてみてくださいね^^
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