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「あなたのために」は誰のため?

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相手のことを思って「あなたのため」に言う

「あなたのために~~をした。」

「あなたのために~~と言った。」

という経験。

例えば、

・子ども将来を思って勉強しないさいと口うるさく言っている。

・大人になったとき恥をかかないために、箸の使い方を厳しく教えている。

・あなたの健康のことを思って、タバコとお酒を控えるように言った。

・これからを思って、そういう言動はやめた方がいいよと助言した。

 

などなど・・・・・

たぶん、どなたも

相手のためを思って「言ったこと」そして「言われたこと」あるのではないでしょうか?

私はよくありますよ・・・

でも、それって本当に、「相手のため」に言っていることなのかなぁ?と思うのです。

健康のためにタバコをやめて欲しい

私は小さいころ、父に「タバコやめて」と言い続けていました。病気になって死んじゃうから辞めてと欲しいと。

そして、結局父はやめてくれたのです。(スゴイ!)

結果としてタバコをやめたことで得られるメリットを一番享受するのは父本人と思います。

でも、「父がタバコをやめる」ことで、私は、父が病気になるかもしれない不安から解放されることができました。

 

将来のために勉強をしなさい

ある方のお話です。

その方は学歴にコンプレックスがありました。それで今まで損をすると感じたこともあったそうです。

だから、自分のこどもたちにはそんな思いをさせたくないと、いつも「勉強しなさい」そう言っていました。

またお子さんがかなり小さな時から外国語や様々な習い事、塾などにも通わせていました。

もちろん「こどもたちのため」にです。将来困らないように、幸せに生きていけるようにと思っていることは間違いありません。

ですが同時に、そうしていることで、ご自分の中にある「劣等感」や「不安」を感じなくてすんでいたのです。

 

あなたのために・・・と思っている時の心の中

「あなたのために・・・」と思って、何かを言ったり、しているとき、

とくに繰り返し言いたくなるとか、その気持ちが強い時には

そこには自分の中で何か刺激される何かがあることが多いのです。

 

恐れや不安かもしれません。

怒りかもしれません。

罪悪感かもしれません。

劣等感かもしれません。

他の何かかもしれません。

 

実は、そういった気持ちを感じなくて済むように

「あなたのため」にと、言っていること・・・たくさんあるのです。

 

もちろん、

それだけじゃなくて、

相手を純粋に思う気持ち、思いやりや優しさもあるでしょう。

けれど、往々にして、混在していることが多いと思いますよ^^

 

また、何かを言ったり、してはいけないということでもありませんよ。

 

「あなたのために」ということで、見落としてしまっている、自分の本当の気持ち。

それに気づいて、大事にしてあげられたら、自分に優しいなと思うのです。

 

その自分の気持ちに気づいていると、

もし「あなたのため」「相手のため」と思って言ったり、なにかするとしても、

その表現や質が変わったりするでしょう。

あるいは相手の反応に対する自分の感じ方が変わったりするでしょう。

 

「あなたのため」をいったん横において、 まずは自分の気持ちに気づいてあげたいなと思うのです♡

 

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