鬱の始まりみたいな…
※ご本人から快諾を得て書いております。
過去に鬱を体験されたAさん。
この1週間ほど、その時の感覚に似ていてる感じがあるそう。
人に会いたくなくて、人が怖くて、全てネガティブに感じてしまい気持ちがふさぐ・・・。
鬱の始まりのような感じがしていました。
もともと会社での特定の人に関する長期的なストレスを感じていました。
その人に対する怒りや腹立たしさ、悔しいような気もち、対抗心などがありましたが、
特にこの1週間はそれを感じることが多く、参っていたそうです。
また、新型コロナの報道に影響を受けて、ネガティブになっているところもあるとのことでした。
身体の状態は・・・
まず最初に、身体の状態を確認しました。
足が床についている感じや、座っている感覚もあまり感じることができません。
通常、身体を少し右に傾けると、右のお尻に重心が乗っている感じがして、そして、左側のお尻が、浮きますよね?
ですが、Aさんは、これもほぼ感じられない状態でした。
こういう時に、今、気になっている「職場での対人関係におけるストレス」をテーマにセラピーをするのは
よくありません。むしろ負担になってしまうことがあります。
では何をするかというと・・・
Aさんは、自律神経系の状態でみると、背側迷走神経複合体が優位になっています。
これは、わかりやすく言うと「身体の機能を最小限にしたり」「感覚や気持ちなどを感じないようにしたり」「身体が動きにくく重くなったり」「無気力になったり」する、まるで心身に「ブレーキ」をかけたような状態です。
鬱の時にはこのブレーキモードの神経状態になります。
そこで、まずは自律神経系を整え、身体の安定を取り戻すことが大切です。
「ブレーキ」をかけた状態から、腹側迷走神経複合体の状態、つまりほどよく心身を調整できる「チューニングモード」に整えていきます。
自律神経系を整えるエクササイズ
Aさんにはいくつかの自律神経を整えるエクササイズをしていただきました。
エクササイズといっても、とても静かなゆっくりとした微細な動きのものが多いです。
ほとんど座ったまま行いますが、部分的に立っていただくこともあります。
およそ30分ほど、このスローな自律神経を整えるエクササイズと休憩を繰り返しながらゆっくり進めていくと、
Aさんは、すこ~しずつ、身体の感覚を取り戻してきました。
そして、最終的には足の裏やお尻などの感覚も取り戻し、身体が落ち着いて安定した感じがでて、呼吸が自然に深くなりました。
そこで、最初にお話されていた職場の特定の人との関係における悩みに関しても、再度思い起こしてみると、
違う見方や考えがでてきて、不思議と「力み」が抜けていました。
今まではその人に対しての対抗心がベースになった関りをしていたのですが、これからは「自分にとって楽な関り」ができそう、とのことでした。
心と身体の繋がり
今回は自律神経を整えるアプローチで進めいてきました。Aさんの神経系の状態をみてそれが最善と思ったからです。
心や気持ちに関するアプローチは一切ありませんでしたが、身体にアプローチし神経系の落ち着きを取り戻すことで
気持ちも前向きに変化していました。
本当に心と身体は、繋がっていますよね。
さて、Aさんには、最後にご自宅でもしていただけるように、
他者から影響を受けにくくする「境界線に関するエクササイズ」を二つほどお伝えして終えました。
「面白い」と、楽しんでやってくださっていました。笑
セッションが終わってから、
「落ち込んでいたのが、フツーの人~安定したくらいになりました 。スゴく楽チンなセッションでありがたいです」
とメッセージをくださいました。
「楽チン」とおっしゃってくださっているように、負担がないように様子を見ながら、ちょっとずつ進めていきます。
ちょっとずつの方が、結局は早い。遠回りなようで近道なのです。
Aさんにはご自宅でも自律神経を整えるエクササイズをしていただきながら、引き続きセッションにおいて自律神経系、心と身体を整えていく予定です。
セルフケアもとっても大切です^^
さて、こんな風にセッションでも使っている自律神経系を整えるエクササイズの講座を、ご自宅でもセルフケアでできるように、近々オンラインで開催しようと思っていました。
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