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身体へのアプローチ、心へのアプローチ、優劣なく、どちらも大事

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先日、身体心理セラピー、OSTプラクティショナーコースを東京で開催しました。そこでの気づきや学びをシェアします①

 

講座の中で行うデモセッション(私がどなたかにするセラピー)で、こんなことがありました。

「~~するのが嫌だ、怖い」というテーマをお持ちの方にセラピーをしました。

「~~するのが嫌だ、怖い」って、一見、気持ちの問題のように思えますが、

実際にセラピーでしたのは、OSTではブレイクワークと呼んでいる身体の反応に合わせた主に自律神経系の調整だけでした。

ほとんど気持ちの面には触れることがなかったのです。

(これは私が決めてそうしたということではなく、クライアントさんから起きてくるものをその時扱っていっただけです。)

 

セラピーが終わったのち確認すると

「~~するのが嫌だ。怖い」という感じは、「好き好んでしたくはないけど、怖くはない」

そんな感じに変わっていました。

そして実際に、怖がらずに、~~をされていらっしゃいました。

 

およそ20分ほどの時間だったと思います。こんなに短時間で、ぐっと変わりました。

身体のを調整していったのに、気持ちが変わる・・・

セッションを見ていた方も、セラピーを受けていたご本人も、驚いていました。

 

ちなみにどうしてこんな変化が起きるかというと、

わたしたちの恐怖構造の仕組み、自律神経系の仕組みを活用しているためです。

 

ですが!!

 

例えば同じようなテーマで、このように身体の反応・自律神経系を主に調整してもなんだかうまくいかない、ということも当然、あります。

身体ではなく、充分に「気持ち」にフォーカスすることで、気になっているものが解決されたり、楽になって行くこともあります。

 

身体へのアプローチ、心へのアプローチ、優劣なく、どちらも大事なのです。

そしてそれはその時どき、その人、状況などで違うものでもあります。

 

だから、セラピーにおいて絶対はないし、

『◆◆には~~~をすればいい』というような決定的なものもありません。

もちろん傾向はあります。セラピストも経験とともに学んでいます。

 

でも、

ある人にとっては有効なものも、同じような状況に見えても違うある人にはイマイチであった、

そんなことはたくさんあるわけです。

それって、人間ってそれだけ、未知なものなんですよね。

 

だからこそ柔軟に、真摯に、クライエントさんにむきあっていきたいなと、日々感じています。